春がときどき顔を出す季節。

日が長くなって、明るくなった。少し気を許して、少し薄着にして外出したら、まだ風は冷たく、寒かった。油断しちゃいけない。まだまだ気温は冬のまま。

春さんからのプレゼントを、かば祭り前からずっと冬眠させていた。益子焼き たまむし工房 加藤弓さんの作品。ポストカード立て。

高さ11cm

ある日届いた春さんからのメールです。

骨董市に行ったら、先日カバを持っていたまことさんが、またカバを見せました。全長が３５センチくらい、あまり重くはないのですが、鋳物のカバでした。

２０００円とのこと、けちな私は、「今回はいいわ」と言いました。すると、まことさんが、押しつけがましくはありませんでしたが、「友だちにコレクターがいると言うから買ってきたんだ。おれも儲けがないけど、欲しがるかなと思って。お友だちにはお金もらえばいいじゃない」と言います。

私とまことさんの関係としては、もう買うっきゃないので買いましたが、ヒポミさん買いますか？

私がヒポミさんの立場になって考えると、押しつけがましい友人がむやみやたらと私が好きそうだからと買ってきてお金を要求されるのはかなわないと思うので、ヒポミさんがいらなかったら、遠慮なく断ってください。

カバをはさんでやりとりする二人が、寅さんの映画の一場面を見てるみたいで、私は笑った。さて、この物語をどう進めようか。欲しいから買いますと言えばもちろんハッピーエンドだが、いらないと言ったら、春さんはどうする？

招き猫や、素敵な生活雑貨をたくさんお持ちの春さんの家に、なぜか趣味でもないカバが一つ。春さんはそのカバを見るたびに、なんでこんなもの買っちゃったのかと、カバを持ってきたまことさんを恨み、カバコレクターのくせに、せっかくまことさんが入手したカバを買わないヒポミを憎む。

見る度に腹がたつので、春さんはカバを叩き壊そうと地面に投げつけたが、鋳物でできたカバは壊れず、跳ね返って転がり、春さんが一番大切にしていたお皿を割ってしまう・・・な〜んて、映画として面白い。

しかし、実際の春さんは、こんな風にウジウジ恨まない方とお見受けします。竹をスパンと割ったような性格の方ではないか。だから、買っちゃったものは私のもの、あら、カバもかわいいじゃないと、以降良いカバを見つけてはヒポミに知らせず、自分で買うようになり、たちまち、カバコレクターのライバルとなってしまう・・・これはよろしくない。

かくして、ハッピーエンドの筋を選んだ私です。

この子を見る度、私は二人のやりとりを思い出して頬が緩む。まだお目にかかったことのない春さんとお友達のまことさん、ありがとうございました。

2枚の紙を合わせてふいごになっているおもちゃ。

素朴な紙のおもちゃは、昭和の初期のものでしょうか？ふいごのように使ってみるといかにも紙が破れそうで、そっと触る。昔の空気が紙に沁みこんでいるような気がする。もしかしたら、ものすごい顕微鏡で見たら、何かがいるかもしれないでしょう？

いろんな人の手から手へ伝わって、時代を超えて生きてきた紙に、生命を感じるのは、本当に生命が潜んでいるからかもしれないと思うと・・・骨董カバにまつわるナゾ。ミステリーが書けるかも。

西荻窪ベビヰドールで購入 ￥1,000 高さ9cm

すっかり春です。

猫の額の我が家の庭にも、ヒヨドリ、メジロ、ジョウビタキ、ツグミ、シジュウカラ、スズメにキジバト、時にはカラスなども降り立って、夜にはコウモリ、池にはワニ、ついにはカバも遊び始めた。

な〜んて、嘘ウソ、ウソです。猫の額に池などありません。コウモリ、ワニ、カバは、エプロンに刺繍された絵であります。

運び屋NKさんが北千住で発見したエプロン。写真を撮ってよろしいかと店の人に尋ねたらダメと言われちゃったそうで、運び屋NKさんは困った。エプロンにしちゃ「値段を言うのもはばかられるくらい高価です。ハイ」

これを単に寄贈するのはいかがなものか、しかし誕生日のプレゼントと思えば納得できる。ええい、買ってしまえ。

かくして、誕生日の2ヶ月前に届いたプレゼント。エプロンの価格については知らぬが花ということにして、ありがたくいただきました。

ありがとう運び屋NKさん！

coral and tusk
hungry hungry hippo apron "Are you a hungry hungry hippo?"
Embroidered on 90% imported European linen. Aprons made in the USA.

鼻がクシュクシュ・・・花粉症？

いいえ、鼻だけ布でできている。布に手を突っ込んだままページをめくっていけば、話に合わせた表情を作ることができる。目は口ほどの物を言うといいますが、動く大きい口はやっぱり目より物を言う。

『Sleepy Snoozy Hazel Hippo』 by Kate Thomson
（ｃ）Top That! Publishing plc
652円

春到来を告げた福寿草も花が終わり、今は草だけこんもりと繁っている。

近所の公園の梅祭りも日曜で終わり、1ヶ月駅前を賑わしていた露店も、きょうはすっかり片付いていた。

会社の倉庫にカバを見つけたと連絡をくれたAAさん。会社とは、子供服のブーフーウーで、AAさんは、時折倉庫でカバチェックをしてくれる。

カバの小銭入れは、口のところがパカッと開く金具になっていて、思い切り開く口は、いくらでもお使いくださいと言わんばかりの素直さだ。

しかし、口を閉じた顔は視線を逸らし、授業で指されたくない生徒のように素通りして欲しいという顔をしている。この財布を持っていれば不要の出費が減るのではなかろうかと思うンだけれど、どうかしら？

I Love Boo. 町田店 1680円

というわけで、今週はブーフーウーのカバをご紹介しましょう。

どこが、カバなの？

これをカバだと思えるか、この姿にカバをイメージできるかと、デザイナーから挑まれているような気がした。

大きさはA4、カバンの端についているのは、先端が三編み。これはまさにカバの尻尾ではありませんか！

どこかに、カバが隠れているかもしれないと、柄の中にカバを探した私は愚かだった。いるわけない。尻尾は一つ。カバンこそがカバなのです。

明日はカババッグ その２。

ブーフーウー Hippo Bag ｓmall 3045円

カババッグ その２

カバの風格を感じる。カバと旅する気分です。

使わない時は、丸めて尻尾で締められる。
横42cm 縦55cm マチ18cm ブラウン 色違いパープルあり。

ブーフーウー Hippo Bag large 4095円

春の嵐にも分類があることを知った。

煙霧に遭遇した。黄色い塊が向かって来て辺り一面視界が利かなくなった。口の中はシャリシャリして、マスクも役に立たない。

「だからサイズのあったマスクしなきゃだめなんだ」という主人の言ってる意味はよくわからないけれど、とにかくマスクが欠かせない。

サルは花粉症になるらしいが、カバはどうだろう？

ブーフーウーのトレーナー、裾にちょっと見えるカラフルな三編みは、後面についている尻尾です。子供用とは残念至極。

AAさん、ブーフーウーのカバ達発掘、ありがとうございました。

ブーフーウー ＢａｃｋAlley カバトレーナー
サイズ130（125〜135）胸囲61〜67/ 4347円
I Love Boo. 町田店

きょうも嵐になるらしい。春は嵐。ちょっと大きめのマスクを買った。

お正月にチェコを旅した編集者A子さんは、ここで私が見つけずにだれがこの国のカバを日本に連れていくのか？と、常にカバ捜索に当たっていた。

でも、なかなかカバと出会えなかった・・・

と嘆いていたが、短い旅の間に見事3カバを発見して連れ帰ってきてくれた。チェコの空気を抱えたカバ達を脇に、スマホを繰りながらの土産話は、自分もチェコを旅した気分になる。

チェコプラハのデザイナーLucie Blahovaオリジナルの手作りぬいぐるみ
Lucie Blahova - ArtDekor 体長23cm

プラハの街の画伯はハンサムなおじさんだった。

恥ずかしそうな顔で微笑むスマホの中の画伯は、真実を見つめようとする瞳をした、ちょっと陰のある、長髪の、やさしそうで、孤独そうな男性だった。

金色の細いペンで書かれたサインの名前はわからない。画用紙にクレヨンと水彩を使って、丁寧に時間をかけて描かれた、上手いとはいえない絵の中に街の画伯の人生を想像する。

丸めた画用紙状態だったので、額装した。クラシックなものより、シャープな金属の額が似合った。机の脇に飾ったら、アルミの額の中の子カバの瞳が、私を見つめる。スマホの中の画伯の瞳にダブってみえる。

東京はもう桜が咲き始めた。プラハにも、春は来ただろうか。

紙に水彩、パステル 28×18cm

編集者A子さんのプラハ土産、最後はバッジです。

直径2.6cm、薄い金属にペイントされ、シンプルに線で描かれた顔は、耳と目と額辺りのバランスが私好み。しかし鼻の穴は大き過ぎ、マキバオー（90'の競馬漫画の主人公）みたいです。

台紙に書かれた「PRAHA」の文字をみると、A子さんのスマホで見せてもらったプラハの街並みが蘇る。あの、暗く淋しげで、寒そうで、美しい街並みと、このマキバオーのような絵がどうも結びつかないのだが…。

ORIGINAL HAND MADE バッジ
DAGMAR PATEJDLOVA
ATELIER EMAIL

編集者A子さん、チェコのお土産ありがとうございました。

お土産の紹介は今日で終りですが、明日もチェコのカバを紹介します。

今週の月曜日に1通のメールが届いた。

池内紀氏の本を探していたところ”かばの本”に遭遇し、カバっと心が捕えられ購入した次第です。ささやかな、でもインターナショナルな”かばファミリー”と一緒に暮らす爺さまにとっては、想像を絶する素晴らしいコレクションにビックラ仰天！！！今は長期休業中ですが、”団塊カバ親爺太平記-Hippoかんかん”というブログも出しておりました。続編を大いに期待しております。（"HIPPO"さんからのメール）

さっそくブログを覗かせていただくと、世の中のあらゆる事象を鋭く深く意見された濃〜い内容、団塊世代はスゴイ！とても全部は読みきれないが、ブログの始まり2008年6月。カバのコレクション写真付きの[カバ学入門編]は、遠い親戚に出会ったような喜びを感じました（＾＾）。

話題の中には、チェコについての記事もある。「チェコのこと2008年11月」 チェコが纏っている悲しい美しさの由縁が、少し理解できたような気がした。世界史の教科書よりよくわかる。御一読を。

今日のカバは、日本で売っていたチェコの木のおもちゃ。心棒に顔と5枚の穴の開いた板が通されている。はずしてバラバラにして、また組み立ててささやかに楽しめる。

写真の白い花は、きょう3月22日の誕生花、雲間草（クモマグサ）です。花言葉は活力、自信、愛らしい告白。

Hippi チェコの国旗がついた箱入り。
DETOA ALBRECHTICE s.r.o

スクレーパー持って 花見の日曜日

桜の散った花びら掬い集めようって魂胆。
よく咲いて、早くも散ってる今年の桜です。

アニマルシリコンスクレーパー 12.5cm
（株）GSホームプロダクツジャパン
￥630

今年は一斉に開花

桜も、木蓮も、乙女椿も、ドウダンツツジも・・・

指人形 CODY COBY （吉祥寺 コピス３F）で購入の丸顔のカバ
￥310

軽く3月で決まると思っていた。

そう簡単にことが運ばないから、世の中面白い。人間同士の戦いだもの、予期せぬことは山のように起こる。

W杯出場権は6月4日の埼玉へ持ち越された。真剣な試合が見られることは確実、それが何より楽しみだ。がんばれ日本男子！

ぐるんと丸まった指輪、入手したのは、去年のかば祭り前でした。
￥680 オタフクデパートメント
理絵子さん、情報ありがとうございました！

我が家の冷蔵庫ドアから飛び出ているお尻

バックシャン（後姿美人）は、お尻が勝負。重くても大きくても、ピンと張って上がっているお尻は美しい。

バックシャンのカバです。

お尻の幅 2.5cm Kikerland（アメリカ）￥1575
下北沢Lazy Timeで購入

これはパンダに負けてるかも・・・・

細かな細工で、四季折々の花や鳥、自然を和菓子で表現する「練り切り」。春休み限定の「動物園」と題したセットの中に、パンダ、ゾウと並んでカバが入ったのは光栄なことです。

ピンクのリボンが華やかなパンダと黄色いゾウに比べ、地味な色が少々残念なカバですが、良い表情をがんばって作られた。愛を感じます。

パンダとゾウは胴体部分に、カバは水に見立てた薄いブルーの部分にあんこがちょっと入った、苦いお茶に合う甘いお菓子でございます。

ちなみに和菓子が乗っているのは、樺（カバ）の菓子鉢（笹原竹一 作）

上生菓子「家族で笑顔 動物園」 KOGANEAN ￥1260

情報は運び屋NKさんから。